Association for Literary Exchange
研究会のお知らせ
第5回読書会
日 時: 2025年3月28日(土) 15:00~17:00(日本時間)
会 場: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル(14号館)8階 第11会議室
開催方法:対面+オンライン
言 語: 日本語
白石佳和『ブラジル移民と五七五:
ブラジル国際俳句(ハイク)のトランスカルチュラルな展開』
(春風社、2025)を読む
Reading Shiraishi Ysohikazu’s Burajiru Imin to Go Shichi Go: Burajiru Kokusai Haiku no Toransucarucyuraruna Tenkai [Brazilian Immigrants and the 5-7-5: The Transcultural Development of Brazilian International Haiku
報告者
西澤俊介 Nishizawa Shunsuke(青山学院大学大学院博士後期課程)
*著者の白石佳和氏参加
目 次:
序章 ブラジルに根付くハイク、ハイカイと増田恆河
第一部 ブラジル国際ハイクのトランスカルチュラルな展開
第1章 日本語歳時記『自然諷詠』とポルトガル歳時記『NATUREZA―BERÇO DO HAICAI』
第2章 増田恆河の俳論―その背景と展開
第3章 トランスカルチュラルな有季ハイカイ―ブラジルのハイカイ結社
第二部 俳諧からハイカイへ
第4章 増田恆河の連句活動
第5章 増田恆河のグレミオ・ハイカイ・イペーでのハイカイ活動とその背景
第6章 ブラジルのハイク継承における日系準二世の仲介活動
第三部 活動型文学の提案
第7章 越境する座の文学
第8章 活動型文学と教育―俳句から連句へ
第9章 言語教育としての連句の可能性
終章 境界を耕す座の文学
おわりに
白石佳和 松陰大学コミュニケーション文化学部教授(国際ハイク、日本語文学、日系文学、言語文化教育)
キーワード: ブラジル移民、国際俳句(ハイク)、増田恆河(ごうが)、座の文学、連句、言語文化教育

*読書会に参加するご希望のかたは、会員も一般参加の方も、下の「Click」から、読書会前日の23:59(日本時間)までに登録をお願いします。オンライン参加希望者には、研究会発表会当日午前中までにURLをお知らせします。
(一般参加も歓迎します。当日参加もできます)
第4回研究発表会
日 時: 2025年7月26日(土) 15:00~18:00(日本時間)
会 場: 青山学院大学青山キャンパス 15号館5階 第13会議室(*いつもと違う建物です)
開催方法:対面+オンライン
言 語: 日本語(一部英語)
日中二元論を超える翻訳:ハイブリディティ、間テクスト性、文化交流
Translating Beyond the Sino-Japanese Binary: Hybridity, Intertextuality, and Cultural Exchange
発表者
ローレン・ウォーラー Loren Waller
(駿河台大学経済経営学部准教授)
「文献的植物学のハイブリディティ―古代日本文学と中国文学における朝顔と木槿の間」(日本語)
武藤那賀子 Nagako Muto(鹿児島国際大学国際文化学部教授)
「『源氏物語』「須磨」巻における白居易の詩の翻案」(日本語)
楊昆鵬 Kunpeng Yang(武蔵野大学文学部日本文学文化学科准教授)
「『はづ』と『羞恥慚愧』のあいだ―和漢聯句の解読にあたって」(英語)
謝開 Kai Xie(ケニオン大学現代言語文学科准教授)
「多様性とハイブリディティ―元禄以前の和漢俳諧」(日本語)
コメンテイター
小松靖彦 Yasuhiko Komatsu
(青山学院大学教授)
要 旨:
このシンポジウムでは、中国語と日本語の「コンタクト・ゾーン」あるいは「第三の空間」で言語的・文化的翻訳によって意味が再生される文学作品を考察しています。「和漢」の研究は、その関係性を二元的に見る傾向があり、歴史的に「漢才」の表層に潜む「和魂」を比較してきました。しかし、和漢という二元性を特定しようとする試みは、「漢」も「和」も純粋に「中国的」あるいは「日本的」ではないという事実によって複雑化されてしまいます。両者は常に変化し、しばしばハイブリディティを生み出すダイナミックな相互作用を示しています。パネル形式で企画されているこのシンポジウムは、ジャンルや時代を越える文学作品を分析することにより、固定された二分法の制限を超えて、和漢関係についてより繊細な視点を提示することを目指します。
ローレン・ウォーラーの研究は、古代日本文学と中国文学の交錯点に焦点を当わせ、比喩がジャンルや時代を超えていく中で、いかに意味が生成されるのかを論じています。その具体例として中国の「木槿」と日本の「朝顔」、そして類似する花が「本文」と「注疏」の間に混同される事例を通して、東アジア的なハイブリディティ論を提唱します。武藤那賀子は、『源氏物語』「須磨」巻における白居易の詩の引用を論じ、原典と日本語への翻案との間のインターテクスト性を論じています。漢詩の日本への襲用と変容を説き、そのプロセスが漢詩の原典への理解をいかに深めるかを示します。楊昆鵬は、「はづ」と読まされる漢字「羞・恥・慚・愧」の使い分けを分析します。例えば、「羞・恥」が一般的に用いられるのに対して、「慚・愧」は王朝物語には少なく、仏語として「慚愧」「無慙」の形で仏教説話や軍記物語に多用されます。また、「羞恥慚愧」のいずれも漢詩には非常に多く見られますが、「慚・愧」は和歌や連歌には、ほとんど見られません。そこで、和漢聯句の「翻訳」の問題を取り上げ、句の訓読と解釈に焦点を当わせ、和語と漢字の流動性と適応性を論じます。最後に謝開は、和句と漢句が交互に詠まれる和漢俳諧を分析することによって、「和」と「漢」の境界が曖昧であることを明らかにし、和文学と漢文学の相互作用の多様性と複雑性を示します。とりわけ日本語の表記に注目し、俳人たちが漢字の表意文字、表音文字と象形文字という三種類の機能をいかに活用し、視覚的な言語遊戯に達成したかについて論じます。
このシンポジウムの全体として、漢語と日本語の文学的伝統における文化翻訳の複雑なプロセスを探求し、文化的意味の動的かつ複雑な相互作用に光を当てます。起点テクストと目標テクストを比較することで、両者の相違点と同等性を明らかにします。しかし、このようなアプローチは、「原文」がどこで始まりどこで終わるのかというさらなる疑問を導きます。日本語の訓読という読み書きの慣習が、文章を日本語と中国語の両方の言語として扱うことを可能にしているとすれば、それは内容の受け止め方にどのような影響を与えるのでしょうか。西洋の言語文化圏から発生する翻訳理論は、東アジアに適切なのでしょうか。私たちは、こうした文学交流が和漢の双方にとってどのような意味を持つのかを、双方向的に考察することを目指しています。
キーワード: 日中翻訳、古代日本文学、源氏物語、和漢聯句、和漢俳諧
*研究発表会に参加するご希望のかたは、会員も一般参加の方も、必ず下の「Click」から、研究発表会前日の23:59(日本時間)までに登録をお願いします。参加希望者には資料を、またオンライン参加希望者にはURLを、研究会発表会当日午前中までにお送りします。
(一般参加も歓迎します。当日参加もできます)
*会員になることを希望されるかたは、Registrationのページから登録をお願いします。
第3回研究発表会
日 時: 2025年6月14日(土) 15:00~18:00(日本時間)
会 場: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル(14号館)10階 第17会議室
開催方法:対面+オンライン
言 語: 日本語
日本に対する異文化的視点:
武田ホリプロバとアルマ・カルリンの比較研究
Cross-Cultural Perspectives on Japan:
A Comparative Study of Hariprabha Takeda and Alma Karlin
ニシュタ・アフジャ
Nishtha Ahuja
(デリー大学社会学部東アジア学科)
要 旨:
本発表では、20世紀初頭の日本を訪れた二人の女性、インド出身の武田ホリプロバ(日本の戸籍名「ハリプラバー」 1890-1972)とスロべニア出身のアルマ・カルリン(1889-1950)の訪日体験を比較検討する。ホリプロバは日本人と結婚を通じて日本社会に深く関わり、文化の中に身を置いた親密な視点を持っていた。一方、アルマ・カルリンは知的好奇心から、西洋の旅行者として日本を訪れ、異文化を観察し分析した。両者の記録を比較することで、個人的な絆と探求心が、社会的、文化的変革期における日本の姿を異なる角度から映し出していることを明らかにする。本研究は、ジェンダー視点に基づく旅行体験の多様性を示すとともに、東西間の異文化理解に寄与するものである。
キーワード: 武田ホリプロバ、アルマ・カルリン、旅行記、異文化交流、大正時代、東洋、西洋
*研究発表会に参加するご希望のかたは、会員も一般参加の方も、下の「Click」から、研究発表会前日の23:59(日本時間)までに登録をお願いします。オンライン参加希望者には、研究会発表会当日午前中までにURLをお知らせします。
(一般参加も歓迎します。当日参加もできます)
*第3回研究発表会に関するフォーラムについては、研究会後に投稿できるようにします。フォーラムに書き込みをする場合には、Registrationで会員登録をし、またForumからも申請をお願いします。
第2回研究発表会
日 時: 2025年3月22日(土) 15:00~18:00(日本時間)
会 場: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル(14号館)10階 第17会議室
開催方法:対面+オンライン
言 語: 日本語
日本とベンガルの児童文学における動物の描写:
新美南吉とウペンドラキショール・ロイチョウドゥリを中心に
Depiction of Animals in Children’s Literature:
Focusing on Niimi Nankichi and Upendrakishore Ray Choudhury
デボプリヨ・ダス
Debapriyo Das
(ビッショ・バロティ大学日本学科)
要 旨:
動物は古くから人間、特に子どもたちと深い関係を持ってきた。現代では、子どもたちが動物と親密な絆を築き、家族の一員として愛情を注ぐことが一般的となっている。動物のさまざまな行動や仕草は感情を伝え、子どもたちに共感や責任感、そして仲間とのふれあいの喜びを育む。児童文学においても、動物は重要な文学的手法として用いられ、深い意味や人生の教訓を読者に伝える役割を果たしている。子どもたちは物語の中の動物の姿を思い描き、その体験を現実と結び付けることで、物語への共感を深めることができる。
本発表は、動物の中でも特にスズメとサカナに焦点を当て、日本の児童文学作家である新美南吉とインド・西ベンガル州の児童文学作家であるウペンドラキショール・ロイチョウドゥリ(Upendrakishore Ray Choudhury)の作品における動物の描写を比較・分析する。
キーワード: 新美南吉、ウペンドラキショール・ロイチョウドゥリ、スズメ、サカナ、日本児童文学、インド.西ベンガル州の児童文学
*研究発表会に参加するご希望のかたは、会員も一般参加の方も、下の「Click」から、研究発表会前日の23:59(日本時間)までに登録をお願いします。オンライン参加希望者には、研究会発表会当日午前中までにURLをお知らせします。
(一般参加も歓迎します。当日参加もできます)
*第2回研究発表会に関するフォーラムについては、研究会後に投稿できるようにします。フォーラムに書き込みをする場合には、Registrationで会員登録をし、またForumからも申請をお願いします。
第1回研究発表会
日 時: 2024年3月15日(金) 15:00~18:00(日本時間)
会 場: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル(14号館)8階 第10会議室(第15ではありません)
開催方法:対面+オンライン
言 語: 日本語
戦後日本SF小説における「帝国」と「主体性」
Imperialism and Subjectivity in Postwar Japanese SF
ラーソン・マイケル
Michael Larson
(慶應義塾大学法学部)
要 旨:
サイエンスフィクション(又は「科学小説」とも呼ばれる、以下「SF」)は戦後日本でジャンルとして明確に確立された。特に1950・60年代ではSF専門の出版社やSFを中心とする雑誌が増加するとともに、SF作品を書く作家の世代が登場した。この頃アメリカのSF文学は日本SFへ強く影響を与えたが、それでも日本SFは独自の側面があった。そのひとつは日本帝国の喪失と、日本が台頭するアメリカ帝国への編入について書いたことである。本研究は比較文学的アプローチを通して、日本帝国の喪失をうけて「subjectivity 主体性」の再考をしなければならない戦後日本SF作家に注目する。安部公房の『第四間氷期』と小松左京の『日本アパッチ族』を読み解いてゆきたい。
*研究発表会に参加するときには、会員も一般参加の方も、「研究会のお知らせ」のページのフォームから、研究発表会前日の23:59(日本時間)までに登録をお願いします。オンライン参加希望者には、研究会発表会当日午前中までにURLをお知らせします。
(一般参加も歓迎します。当日参加もできます)
*第1回研究発表会に関するフォーラムが起動できました。お手数ですが、Registrationで会員登録をし、またForumからも申請をお願いします。